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透刻十文キャビネット ¥650,000  桂 オイル  幅1800×奥行き430×高さ710

樹齢200年以上の桂の巨木を使っています。実は下駄箱として作られました。しかし、家よりも長持ちすると考えられるので、ゆくゆくはキャビネットとして使えるようデザインしました。その時は、鏡板の透かし彫りに裏から和紙を張るといいと思います。ちょっと、臭いかも。でもその時は、私も施主様も生きてはいないと思います。

桂の木は、オイル仕上げすると、やさしい感じでいいですね。          関連ブログ 1、 2、 3、 4、

 
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本体に釘は使っていませんが、棚板はシンプルな釘打ちです。実はこの状態では天板が垂れてくる可能性があるので、中央に束を入れました。裏板はもちろんべニアなどではなく、板の伸縮に対応する仕組みです。贅沢に共木を使っています。

 
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十字文は糸鋸で切り抜いているので、一つ一つ微妙に違い、冷たさや、硬さがありません。引き戸は、きちんと作れば、開閉はスムーズに気持ち良くおこなえます。閉まる時も「トン!」といい音がします。

 
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アリ組も美しいです。
 
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施主様の玄関に設置しました。残念なことに、片持ち式の支柱のデザインがイマイチでした。エフェソスの神殿の柱の輪切りなんかにさりげなく載せるといいと思いますが、近所には落ちてません。四天王に踏みつけられている邪鬼なんかでも洒落てるな。
 
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十字文のデザインは李朝の筆立てから頂きました。バランスを考えて、やや縦長になっています。

 

白磁透刻十字文六角筆筒 19世紀 分院窯

口径5,7 高さ8,3

 
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